料金の価値の構成要素とは?
最終更新: 2020年7月18日
大変恐縮ですが、今回は当たり前の話をします。
ブログを書いていて言うのもなんですが、スルーして頂いても構いません。
集客ノウハウなど、一切出てきませんので…。
でも、気になったので書きます。
そもそも…
我々、美容師はメニューという形で料金を表示しています。
お客様が支払ってくださるトータルの代金表示です。
私は、存じ上げませんが(恐らく、いらっしゃると思いますが)デザイン料を頂いている方も、おられると思います。
ただ、かなり少数派でしょう。
お持ち帰りいただくのは、コアサービスの髪型とフリンジサービスの接客体験です。
では、作業代は何円で、接客代は何円で、トータルで何円ですか?
考えたことありますか?
■あなたにお尋ねします
※不毛な質問かもしれませんが、よかったら読み続けてください。
Q、あなたの接客の価値は、1時間あたりいくらだと思いますか?
A、 円
Q、あなたの『髪質、頭皮、顔相、パーソナルカラー、ホルモンタイプ、太りやすい遺伝子タイプ診断』を踏まえた『悩みを解消するうえに、お客様を引立てる髪型のデザイン』の価値は、いくらだと思いますか?
A、 円
Q、デザイン価値+接客価値+技術価値+診断料は、トータルでいくらの価値がありますか?
A、 円
これが、料金の内訳ではないでしょうか?
■こんな事、思ったことありませんか?
『今までも、技術は磨いてきた自負がある』
でも…
『世間一般でいう、上質な接客は磨いてきただろうか?習得しているだろうか?』
『デザインとはなにか?考えて来たかな?』
『似合いさえすればいい、カッコよければいいと、思ってこなかったかなぁ?』
よくある話ですが
大人女子の方を接客すると、お客様が合わせてくれてる場合があります。
気づかないのは、サロンサイドだけ。
当店の新規用カウンセリングシートに、よくある『イヤな経験』ランキング上位項目です。
慇懃無礼はダメですが、まともな敬語も使えていない人に、接客業は務まりません。
接客マナーも然りです。
出来ないのと、やらないのは違います。
親しみを込めて言葉を崩すほうがいい場合も、時にはあります。
でも、あくまでもお仕事です。
お金をいただくのは、メニュー表の技術だけでは無いと、私は思います。
接客や診断、提案も料金に含まれるとは、思いませんか?
含まれないという場合は、「スマイル0円」的なことなのでしょうか?
よく値決めをする時、利益率(額)から逆算して、単価を決めて来店数をはじき出し売上見込みを出します。
それも、値決めの方法のひとつです。
しかし、依怙贔屓な接客をマニュアルに出来るとは思えません。
そこに、価値がないとも思いませんし、思いたくありません。
※あくまで私感ですので、お気を悪くなさらずに。
私自身が、経営難で試行錯誤している時に閃いたのが…
『カウンセリング時にする精度を上げて、より深く、より広く、より多角的に診断をして差し上げることで価値は向上しないだろうか?』
という視点でした。
私の経営改善の場合は、【単価を上げるには、どうすればいいのか?】からでした。
そこからは、芋づる式に出てきました。
あとは、体系化するだけでした。
根拠や裏付けを調べながら、今の形にしてきました。
自店の価値を見直しませんか?
その為に、【やり方】だけではなく【在り方】も視野に入れてはいかがですか?